デフォルト効果とは?
デフォルト効果(Default Effect)は、人々が意思決定を行う際に、あらかじめ設定された選択肢(デフォルト)をそのまま選ぶ傾向が強い現象を指します。これは、選択肢が複数ある場合、人々が迷いやすく、その結果として最も手間のかからない選択、つまりデフォルトの選択肢に従うことが多くなるためです。
分類カテゴリ:認知のクセ
社会事例
事例:自動更新サービス 多くのサブスクリプションサービスでは、初回登録時に自動更新がデフォルトで設定されています。このため、ユーザーは特に設定を変更しない限り、サービスが自動的に更新され続けます。このデフォルト効果によって、ユーザーの継続利用が促進されることが多いです。
事例:臓器提供の登録 ある国では、臓器提供の参加がデフォルトで設定されており、希望しない場合には自分で明示的に登録を解除しなければなりません。このデフォルト設定により、臓器提供の参加率が著しく高くなることが観察されています。
ホームページでの活用法
デフォルト効果をウェブサイトで効果的に活用する方法として、以下の手法が考えられます。
- 自動継続の設定: サブスクリプションやメンバーシッププランで、自動継続をデフォルト設定とすることで、ユーザーがサービスを継続しやすくします。
- プライバシー設定のデフォルト化: ウェブサービスやSNSで、ユーザーが初期設定を変更しない限り、特定のプライバシー設定が適用されるようにし、データ収集やターゲティング広告を行います。
- オプトアウト方式の採用: ニュースレターやマーケティングメールの受信をデフォルトでオンに設定し、ユーザーが受信を希望しない場合には明示的にオプトアウトさせる手法です。
これらの方法を取り入れることで、ユーザーの意思決定に影響を与え、サイト運営やビジネスの成果を向上させることが期待できます。